前回に続き、元塾講師の筆者が「最速の読書感想文の書き方」をご紹介します。
前回の記事をまだ読んでいない方は、ぜひそちらを先にご覧ください。
今回は【実践編 1】ということで、読書メモ作成についてです。
読書メモは本を読みながら作成します。
こうすることで、ただ本を流し読みするよりしっかり頭に残ります。
しっかりインプットされるから、その後の作業も断然はかどります。
準備するものもご紹介しているので、ぜひそちらをそろえてから取りかかってくださいね。
これらは、なくてもいいけど、あったほうが便利なものばかりです。
読書感想文が完成するまでの流れ
読書感想文が完成するまでの流れを確認しましょう。これは前回もご紹介した内容ですが、とても重要なのでもう一度見ておきましょう。
読書感想文が完成するまでの流れ
- 本を選ぶ
- 読書メモ作成 ←今ココ!
- 下書き
- 清書
上が、わたしが考える最速の流れです。
これを「カレーライスを作ること」に例えると・・・
- 食材を買う
- 食材を切る ←今ココ!
- 鍋を火にかけて調理する
- 美味しそうに盛り付ける
こんな感じです。
1の本の選び方については前回ご紹介したので、ぜひそちらをご覧ください。
今回は2の読書メモの作成についてです。
「読書感想文を書くこと」を「カレーライスを作ること」に例えると、今は肉や野菜を切っている段階です。
雑に大きく切ると火が通りにくいですよね。
つまり、文章を作りにくいということです。
慎重になる必要はありませんが、しっかりポイントを押さえて進めていきましょう。
読書メモ作成で準備するもの
読書メモを作成するために必要なものは下の4つ。
- 本
- ふせん(書き込めるタイプ)
- 筆記用具
- メモ用紙(手のひらサイズ)または、A4の紙
A4の紙にメモする場合、下のように折ると便利です。
正直、本さえあればスマホのメモ機能でも代用可。でも、作業効率が全く違います。
本を読みながら読書メモを作る
さあ、それでは本を読み進めましょう。
子どもさんが低学年の場合、読書メモの作成は大人がやったほうがスムーズです。
声に出して一緒に読みながら進めていきましょう。
そして下のような部分を探し出します。
- 自分の心に残ったところ
- 話の流れが変わったところ
- 登場人物の行動、気持ちが変わったところ
上のような部分は文章にしやすいです。
本を読み始める前に、子どもさんに「上のような部分があったら教えてね」と声かけしておき、メモを作りましょう。
お気づきのとおり、読書メモの作成は、文章にする部分を探し出す作業です。
残念ながら、ただ普通に読書しても感想文は書けません。
本を読み始める前から、「文章を書く」という意識を持って読み進めることでかなり効率的に作業できるはず。
実際にわたしが作った読書メモをご紹介します。
読書メモの例
すぐに見返せるよう、本にふせんを貼っておきます。
そしてメモにページ数と、ポイントを書いておきます。
メモを見返して、どんな場面か思い出せればOK。
実際にわたしが作った読書メモがこちらです。
場面ごとに1区画使い、場面が変わったらメモする区画を新しくします。区画を使う順番は、自由でOK。後でメモを切って並べるので大丈夫です。
今回は短いお話だったのでこのくらいの分量ですが、メモ用紙の裏には書かないようにしましょう。
理由は、見返したときに全体像を想像しにくいから。
このメモをもとに、文章を作っていきます。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は【実践編 1】ということで、読書メモ作成について見ていきました。
読書メモの作成は、下の3つがポイント。
- 自分の心に残ったところ
- 話の流れが変わったところ
- 登場人物の行動、気持ちが変わったところ
このようなところを探し出す作業でしたね。
次回は、今回の読書メモをもとに、文章を書いていきましょう!
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